2026 年 2月 17日 (火)
ホームライフスタイル5万9000ウォンでも即完売…韓国・名節ギフトは“もちもちクッキー”が主役

5万9000ウォンでも即完売…韓国・名節ギフトは“もちもちクッキー”が主役

ソウル市麻浦区望遠洞のカフェ「タンゴ堂」が発売した5万9000ウォンの「ドゥチョンク」旧正月セット=タンゴ堂提供(c)news1

「地方に住む両親に、流行しているという『ドバイもちもちクッキー(ドゥチョンク)』の味を知ってほしい」。旧正月を前に、ソウルのカフェに並んだ30代会社員の男性はこう話した。小学校入学を控えた7歳の男児も「おばあちゃんに食べさせたくて、母がたくさん用意した」と語る。

ソウル市麻浦区望遠洞のカフェ「タンゴ堂」が旧正月向けに売り出した5万9000ウォンのギフトセットは早々に完売した。ピスタチオをはじめ、黒ごま、きな粉、ヘーゼルナッツ、抹茶、イチゴ、ピーナツの7種類の「ドゥチョンク」が詰め合わされている。

店の代表は「最近のデザートは若者だけでなく高齢者にも身近な存在になっている。家族が集まる名節に、ドゥチョンクのような菓子は世代をつなぐ役割を果たしている」と語る。

京畿道南楊州市の菓子店も旧正月セットを販売し、「連休に家族で楽しみたいという声が多かった。流行中の商品だけに、自然と名節の贈り物として選ばれている」と説明した。

かつては韓菓や薬菓、果物の詰め合わせが主流だった名節の贈答風景とは様変わりした。流行の味を体験してもらいたいという思いに加え、トレンディーなデザートに触れる機会が少ない親世代へ新しい経験を贈りたいという心理が背景にあるとみられる。

仁荷大学のイ・ウンヒ教授(消費者学)は「昔は食べ物自体が貴重で、韓菓が特別な存在だった。しかし今は選択肢が非常に多く、親世代も新しい味や流行に対する抵抗感が小さい」と指摘。「名節に流行の食品を分かち合うことは、子ども世代にとって新しい形の親孝行になり得る」と話した。

◆「ドゥチョンク」人気は供え物にも広がる

全国的な話題を受け、食品大手やフランチャイズ各社も関連商品を相次いで投入した。市場は短期間で飽和状態に近づき、希少性が薄れたとの評価もあるが、個人経営の人気カフェでは依然として購買意欲は旺盛だ。

ソウル市道峰区のカフェはこれまで宅配予約のみ受け付けていたが、14日午前10時に店舗販売を実施した。先着250人分の整理券は20分で配布を終え、計2000個が瞬く間に売り切れた。

インターネット上では、今回の供え物にドゥチョンクを並べてみるという投稿も見られる。手間と時間がかかる点では伝統的な供え物と変わらないとの受け止めがあり、名節料理も個人の好みに合わせて変化しているとの見方が出ている。丸い形状が団子や餅を連想させ、伝統料理との違和感が小さいという声もある。

変化について、専門家は供え物は時代とともに移り変わってきたと説明する。韓国儒教文化振興院のソ・フンソク礼学センター長は「宗家や国家無形文化財に指定された家では原型維持が重要だが、一般家庭では何を供えるかよりも先祖を敬う心が大切だ」と強調。「家族が好む料理や流行の食品を供え物にしても問題はない」と述べた。

先月23日、光州市東区の献血ルームに並ぶ市民。大韓赤十字社光州・全南血液院はこの日、献血者にドバイ・もちもちクッキーを贈った。

(c)news1

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