韓国北部を流れる漢江(ハンガン)にできる33番目の橋の名前を巡って、ソウル市江東区(カンドング)と京畿道(キョンギド)九里市(クリシ)の争いが本格化している。
舞台は両区市をつなぐ約2キロの漢江横断橋梁だ。韓国道路公社が2016年に着工し、今年末に完工予定。江東区は「高徳(コドク)大橋」を、九里市は「九里大橋」を主張している。
九里市議会は先月末の臨時会で「九里大橋」にするよう求める建議文を全会一致で採択した。建議文では「橋の87%以上が九里市の領域だ」と主張。国会交通委員会、首相室、国家地名委員会、京畿道、韓国道路公社などに伝達した。
一方の江東区は昨年、「高徳大橋」にするよう求める署名運動を進め、区民など7万2000人の同意を集めた。建設中の橋と1.5キロしか離れていないところに「九里岩寺大橋」があり、「九里大橋」では混乱するというのが大きな理由だ。
韓国道路公社は自治区の意見照会を進めた後、新たな橋の名前を決める。区市意見の相違が平行線をたどれば、6月に国土交通省国家地名委員会を通じて名称を決めることになる。
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