Startup Story ~~ 成功のカギ
ギットプル(GITPLE) チョ・ヨンミン代表
当時、提案した事業モデルは「Better」ではなく、「貸出比較プラットフォーム」のアイデアだった。貸出金利を比較し、借り換えができるよう支援するプラットフォームはなかったころだ。
「投資を助けるソリューションを作るため、周辺の知人に意見を聞いた。すると、みな借金によって投資するシードマネー自体がなかった。投資前に、ひとまず借金を解決してくれるソリューションが先だと考えた」
チョ代表はこう振り返る。
2017年、貸出比較プラットフォーム「フィンセット(Finset)」開発に成功し、2019年、分社を終えた。
だが、このモデルでは成長に限界があると感じた。ユーザーが使い続けることのできるサービスではない、と判断した。
その後、現在の「Better」モデルに主力事業を変更する。当初の計画通り、チョ代表は「投資支援ソリューション」を開発することになった。
投資業界でもGitfleの新しい事業モデルに注目している。
Gitfleはコスコム、新韓カード、KBキャピタル、韓国投資パートナーズなどで累積155億ウォンの投資を誘致した。最近ではKB金融グループのスタートアップ育成機関KBイノベーションハブ(KB Innovation HUB)もGitfleを「KBスターターズ」に選定し、KB金融グループとの戦略的協業などを積極的に支援している。
「まだやるべきことがたくさん残っている。金融投資業界に携わり、金融は供給者と少数の高額資産家を中心に組まれた構造だということを実感した。小額資産個人も資産を増やしていけるようサポートするのが目標だ。Gitfleで世の中を変えることはできなくても、少なくとも金融機関がすべての個人顧客を大切に扱うよう環境を変えることができるのではないか」
チョ代表は、こう見通す。
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