2024 年 7月 27日 (土)
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11歳の北朝鮮YouTuber「完璧な英語で北朝鮮を称賛」

北朝鮮YouTuberソンア(写真=YouTube)©MONEYTODAY

英国式の英語を流暢に駆使し、日常を紹介する11歳の北朝鮮YouTuber「ソンア」が話題になっている。平壌(ピョンヤン)に住む小学校5年生を名乗る。4月26日からこれまでに3つの映像を掲載した。

最初の動画は2分ほど。自己紹介と平壌について語った。「平壌はとても美しく雄大な都市。平壌に来たら本当に驚くでしょう。なぜなら、どこへ行っても紋繍(ムンス)水辺公園、動物園、ローラースケート公園など楽しめる場所が絶えないからです」。ソンアはこう伝えた。

映像の中で、英国式の英語をほぼ完璧に駆使して注目を集めている。その秘けつをソンアは「言葉を話し始めた時から母親に英語を習ったため」と説明している。一番好きな本は英作家J.Kローリングの「ハリーポッター」だと明らかにした。

軍医がソンアの額を見ている姿(写真=YouTube)©MONEYTODAY

6月にアップされた2回目の映像では、新型コロナウイルスに感染した後日談を伝えた。ソンアは「1週間前、体温が39度に上がり寝込んだ。翌日は状況がさらに深刻になり、母親も倒れた。薬も切れ、とても心配でした」と話した。

「だがその時、呼び鈴が鳴った。軍医でした。母親と私は抱き合って赤ちゃんのようにワーワー泣いた。3~4日後、2人とも回復しました。その時から私たちは軍医と兄弟のような仲になりました」

映像には白い腕章をつけた男性2人が、ソンアの家を訪れ、薬を渡して額をついてみる姿がとらえられていた。

また、ソンアは隔離中、友人と隣人がそれぞれイチゴと餃子をドアの前まで持ってきてくれ、町内の野菜店の職員が2~3日ごとに一度ずつ新鮮な野菜を持ってきたと話した。

玉流児童病院について語るソンア(写真=YouTube)©MONEYTODAY

7日にアップされた映像では、魚の目の治療のため玉流(オンニュ)児童病院に行った経験を伝えた。「この病院はわが国でとても現代的で、有名な病院。足の指の魚の目のために来ました。家から近い病院ではなく、玉流児童病院に行きたくて母親に頼んだ」そうだ。

「実は治療より病院にいる絵が見たくて来た」といい、壁にある「少年将帥」や「賢いタヌキ」など北朝鮮の漫画の絵を見せた。そのうえで「世界の有名漫画と肩を並べる作品」と紹介した。

また、病院について「子供たちと看護師、そして医師が住む宮殿のようだ。患者のための宮殿でもあって、病院内部には子供のための遊戯施設もある。長期入院患者のための学習室もあります」と自慢した。

米国の北朝鮮専門メディアNKニュースは、ソンアが掲載した映像を「北朝鮮の宣伝用映像とみられる」と伝えた。ソンアは昨年、北朝鮮宣伝サイト「ソグァン」が製作した平壌の学校紹介映像にも出演している。

NKニュースは「当局が動画を編集し、統制していると推測される。北朝鮮では個人のインターネット接続が禁止されているため、個人アカウントといっても、出演者が自ら管理する可能性はない」と分析した。

©MONEYTODAY

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