韓国で最近、「投げ」方式(非対面での麻薬取引方法の俗称)による麻薬売買摘発が相次いでいる。麻薬類事犯では20~30代の割合が急速に増えているのも特徴だ。
ソウル瑞草(ソチョ)警察署はこのほど、エアコンの室外機にヒロポン1グラムを置いて逃げた疑いで、30代男のA容疑者を検挙した。
また、ソウル江北(カンブク)警察署も、江北区彌阿洞(ミアドン)のあるモーテルで、50代男Bと40代男Cの両容疑者を麻薬類管理法違反の疑いで緊急逮捕した。水踰洞(スユドン)のあるオフィステルの前で落とした財布の中には、20グラムのヒロポンが入っていた。666人分の量だ。
専門家によると、韓国国内では流通する麻薬の量が増え、SNSやダークウェブ(特定のプログラムを設置してアクセスできるインターネットサイト)などを通じて麻薬が簡単に取引され、「投げ」も活発化しているようだ。
韓国麻薬退治運動本部麻薬退治研究所のイ・ボムジン所長=亜洲(アジュ)大薬学部教授=は「国内ではヒロポンが高価なため、『投げ』を10回して1、2回だけ成功したとしても元手は回収できる。首都圏のクラブを中心にSNSとダークウェブなどにアクセスしやすい若い世代の間で麻薬文化が広がっているようだ」と分析している。
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