コインパーキングに設置されているフラップ。無断出車を防止するための装置で、駐車すると持ち上がって車をロックし、料金を払うと下がる。だが駐車直後にそのフラップが持ち上がるような設定になっていれば、どうなるか――。
これによって車の下部を破損したケースが、韓国のユーチューブチャンネル「ハン・ムンチョルTV」で紹介された。映像のタイトルは「一度で駐車できなければ、絶対動いてはならない駐車場」。
それによると、韓国のあるドライバーが12日午後5時ごろ、ソウル市陽川区(ヤンチョング)木洞(モクトン)駅近くのあるコインパーキングを初めて使った。駐車を試みたが、きちんと入らなかたため、いったん出して入れ直そうとした。だが、この時、すぐにフラップが上がり、車の左側バンパーが大きく破損した。フラップは“無事”だった。
このドライバーは「駐車場には出車に関する案内だけがあり、入れ直す際のものはなかった」と振り返り、保険会社に相談した。だが、損害査定人は、このドライバーの運転技術に問題があるとの認識を示し、「ドライバー側に100%の過失がある」という判断だったという。
ユーチューブチャンネルに出演したハン・ムンチョル弁護士は「ドライバーの100%過失には同意できない」との見解だ。「『駐車のやり直し、絶対不可』という文章を大きく書いておくべきだった」と指摘したうえで「初心者、駐車が下手な人はどうしろというのか。保険会社も運転者の過失100%というが、案内文がなかったという点で少なくとも100%ではない」と強調した。
ハン・ムンチョル氏が視聴者にアンケートを取ったところ、「駐車場の100%落ち度」が72%と多く、「車側100%落ち度」は6%にとどまった。
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