韓国放送公社(KBS)は、中国動画配信「bilibili(ビリビリ)」が著作権を侵害したとして、bilibiliを運営する「上海寛娯数碼科技(Shanghai Kuanyu Digital Technology)」を相手に2件の損害賠償請求訴訟を起こした。中国企業情報プラットフォーム「天眼査」がこのほど伝えた。10月11日と11月8日、いずれも上海市楊浦区人民法院で審理が始まる。
中国メディアによると、KBSは、bilibiliが数件の作品に対する著作権を侵害したとして、著作権侵害行為の中断や損失賠償を要求しているという。侵害の事実が認定されれば、bilibiliが巨額の賠償責任を負うと中国メディアは予想している。
bilibiliは各種映像やゲームコンテンツを供給する「中国版ユーチューブ」ともいわれるサービスだ。忠誠度の高いユーザー層を厚く維持しているだけでなく、社会・文化的な波及力も大きい。
中国メディアによると、同種の訴訟は韓国文化放送(MBC)が2021年にbilibiliを提訴した例がある。また、昨年11月14日には中国の映画・ドラマ制作会社「華策影視」(Huace)も、25年前に製作されたドラマ著作権が侵害されたとしてbilibiliを告訴している。
上海寛娯数碼科技は2005年、上海に設立されたインターネット放送や映像技術企業。6月末基準でbilibiliの正式会員数は前年比26%増の2億1400万人を突破している。
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