新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が収束する中、韓国食品業界は、冷え切った消費者心理を回復させようと必死になっている。単に物を購入するよりも、新しい経験と楽しさを追求するMZ世代に特に焦点を当てており、代表的なマーケティング活動がポップアップストアだ。
東遠(ドンウォン)F&Bは11日まで、ソウル市永登浦区(ヨンドゥンポグ)の「ザ・現代ソウル」で、韓国の家庭簡便食(インスタント・レトルトなどの簡単な調理で食べられる食品)ブランド「両班(ヤンバン)」のポップアップストアを設置。大型のオブジェとクリスマスツリーなどで飾られたフォトゾーンとカリグラフィーカレンダーを製作できる体験空間を設け、景品抽選やSNS認証イベントなども開いた。
オットギも今月29日まで、ソウル市城東区(ソンドンク)聖水(ソンス)洞にある複合文化施設「LCDC SEOUL」で、タバスコのポップアップストアを開いている。タバスコグッズはもちろん、ユニークなフォトゾーンと先着順記念品贈呈イベントなどを通じ、MZ世代の消費者にアピールする。
ロッテ製菓は「Chefood」(シェフード)の新しいプロモーション「バシュラン」(バス+ミシュラン)を披露する。都心の中のバスの中で、ファインダイニングが楽しめるユニークなポップアップストアで、予約制になっている。2階建てバスを活用した「動く高級レストラン」で、銅雀(トンジャク)大橋や汝矣島(ヨイド)ソウルマリーナなどの夜景を見ながら、食事を味わう企画だ。
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