2024 年 5月 4日 (土)
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韓国軍、北朝鮮の新型無人機に「探知・打撃能力を持っている」

朝鮮中央テレビが報じた戦勝節軍事パレードの様子(写真=朝鮮中央テレビ画面キャプチャー)(c)NEWSIS

韓国軍当局は、北朝鮮で最近公開された新型無人偵察機や攻撃型無人機に十分対応できると発表した。

合同参謀本部のリ・ソンジュン広報室長は最近のブリーフィングで、「北朝鮮無人機の偵察能力については追加的な分析が必要だ」としながらも、「北朝鮮が新たに公開した兵器体系について、韓国軍は探知・打撃に必要な能力と態勢を整えている」と述べた。

北朝鮮は今年、「戦勝節」(朝鮮戦争休戦協定締結日・7月27日)70周年を迎え、26日に開催した武装装備展示会と27日の閲兵式で戦略無人偵察機「セッピョル4」型と攻撃型無人機「セッピョル9」型を公開した。

これら無人機は、米空軍が運用する無人機RQ-4「グローバルホーク」、MQ-9「リッパー」と外形が似ているうえ、名称に入った数字まで同じで、その性能に関心が集まっている。

北朝鮮はこの中で「セッピョル9」型が飛行中に空対地ミサイルを発射する映像を公開した。

大多数の専門家は、北朝鮮が今回公開した無人機の性能が「米国産無人機には及ばない」と見ているが、「有事の際、朝鮮半島の戦場では一定の役割を果たす可能性がある」という見方も出ている。

一方で、北朝鮮が今回公開した新型無人機は、翼幅が最大30メートル程度に達する中・大型だ。昨年末にソウル上空まで飛来した翼幅2~3メートル級の小型無人機とは異なり、迎撃・撃墜などの対応が十分可能だというのが軍当局の判断だとみられる。

リ・ソンジュン氏はまた「ドローン作戦司令部が戦略・作戦的水準の探知、監視、打撃、心理戦、電子戦などの任務を遂行するために必要な準備をしている。創設準備団で兵器体系が戦力化されれば、直ちに任務遂行が可能になるように進めている」とも述べた。

今年9月と予想されるドローン作戦司令部の創設は、昨年末、北朝鮮の無人機挑発後、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が指示した対応策の一つだ。このため、韓国軍は北朝鮮全域を偵察・監視できる低価格型小型偵察用無人機100台を確保し、ステルス形状の小型無人機も開発中だという。

防衛事業庁のチェ・ギョンホ報道官は「中高度無人偵察機は軍事用適合判定を受け、試験評価が終了し、現在、量産段階に転換中だ。軍団級偵察用無人機は、監査院勧告事項を参考にして後続措置を進めている」と説明した。

また軍当局は、陸軍用ヘリコプターに搭載し、妨害電波によってドローンを飛行不能にさせる銃「ドローンガン」の導入も計画している。チェ・ギョンホ氏は「北朝鮮の多様な無人機・ドローンの脅威に備えた実戦的な対応能力の向上の一環として、ヘリコプター搭載型携帯用ドローンガン事業を推進している」と明らかにしている。

(c)news1

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