巨大政党が衛星政党を作った今回の韓国総選挙の比例代表投票で、無効票が急増したことがわかった。少数政党の割合を増やそうとの趣旨で準連動型比例代表制が導入されたが、比例代表のための衛星政党が乱立となり、有権者が混乱したのが原因との分析が出ている。
中央選挙管理委員会によると、総選挙の比例代表投票数のうち無効票は計130万9931票。これは全体投票数(2965万4450票)の4.4%にあたる。無効票が47万4737票で全体の2.2%だった2012年総選挙の2倍以上だ。
2016年も無効票は66万9769票で、全体の2.7%にとどまっていた。
約130万という無効票は今回の総選挙で4番目に多い「得票数」とも言える。
与党「国民の力」と最大野党「共に民主党」の、それぞれの衛星政党である「国民の未来」(36.7%)と「共に民主連合」(26.7%)や、比例代表制で突風を起こした祖国革新党(24.3%)よりは低いが、改革新党(3.6%)、緑正義党(2.1%)、新たな未来(1.7%)などミニ政党を上回った。
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