2024 年 12月 21日 (土)
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韓国第2の都市なのに…若者の「脱・釜山ラッシュ」深刻化

釜山市中区南浦洞(ナムポドン)と光復洞(クァンボクドン)一帯の様子(釜山市中区庁提供)(c)news1

人口が流出し続け、「老人と海」という汚名を着せられた韓国・釜山(プサン)で、青年たちの「脱釜山ラッシュ」がさらに加速している。地方消滅危機の影が農漁村だけでなく韓国「第2の都市」にまで及んでいる。

産業研究院が昨年発表した「K-地方消滅指数」資料によると、釜山16区・郡のうち消滅憂慮地域に該当するところは影島(ヨンド)区(0.549)、西(ソ)区(0.636)の2カ所だ。数値が低いほど消滅リスクが大きい。

まもなく消滅危機段階に進入する可能性が高い「消滅先制対応地域」も水営(スヨン)区(0.925)、沙下(サハ)区(0.942)など6カ所とされる。釜山の区・郡の半分が消滅が懸念されたり危機の直前にある。

釜山の青年たちの首都圏離脱現象が目立ち消滅危機も加速している。釜山市の「2021年釜山市青年統計」によると、釜山の青年(18~34歳)人口数は2015年79万2448人から2021年68万8741人と13.1%減少した。

出生率の減少傾向も数年間で明確にあらわれている。統計庁の2022年度人口動向調査によると、市・道別合計出生率は釜山(0.72人)がソウル(0.59人)に続き2番目に低かった。

未来人口予測の展望も悲観的だ。釜山市は、2021年の人口(332万7530人)が2035年(295万8617人)300万人以下に減り、2040年には282万6940人になると見込んだ。

(c)news1

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