2024 年 12月 21日 (土)
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韓国流通業界、生き残りをかけた「領域破壊」

エースベッド・イーマート24「クラブエース」商品(写真=エースベッド提供)(c)NEWSIS

韓国流通業界の境界があいまいになっている。新事業進出と事業多角化、第2ブランド発売など新たな挑戦が続いているのだ。生き残りをかけた「領域破壊」の風が強まっているといえる。

たとえば、キッチン用品製造の「コマックス(Komax)産業」。51年間営んできたキッチン生活用品からキャンプ用品、衛生専門用品まで製品拡大に拍車をかけている。同社は韓国のキャンプ市場の成長に合わせ、2020年上半期の「アイスタンク(ミリタリーグリーン)」をはじめ、昨年の「キャンピングボックス」「キャンピング水筒」などを発売している。

コマックス産業「キャンピングボックス」(c)NEWSIS

ベッド業界も「領域破壊」に取り組んでいる。たとえば、ベッドブランド「エースベッド(Acebed)」は最近、「クラブエース」というサブブランドを発表し、コーヒー、サンドイッチ、マカロンなどの食料品を発売している。クラブエースは、それぞれの日常でエースになる、という願いを込めたライフスタイルブランドだ。新世界グループが運営するコンビニチェーン「イーマート24」との協業で発売した。

こうした「領域破壊」の背景には、企業間の競争が激化して成長が停滞する中、新たな活路を見いださなければならないという企業側の切迫感がある。従来の事業を基盤に製品群を拡張したり、MZ世代消費者のニーズをいち早く把握して新たなカテゴリーで需要を創出したりして、成長動力の確保に乗り出している。

(c)NEWSIS

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