韓国政府が農畜産物価格安定のために1500億ウォン(約168億円)を投入することを決めた。値上がりの勢いが弱まるか注目されるが、栽培面積が毎年減っているリンゴやナシは出荷時期の初秋以降も価格上昇傾向が続く可能性が高いと見られている。
政府はリンゴとナシの値上がりに関連して、輸入果物・農産物・加工食品に対する割当関税対象品目を大幅に拡大し、無制限に供給するとしている。
だが、代替品目の輸入などでリンゴとナシの価格上昇の勢いが弱まるかは不透明だ。昨年から続いたリンゴとナシの価格上昇の原因は栽培面積の減少にあるからだ。
昨年リンゴの栽培面積は前年より0.3%、ナシの栽培面積は2.0%減少した。ここに異常気象が重なり、昨年12月のリンゴとナシの出荷量は前年より28%ほど減少した。
今年も状況は良くない。韓国農村経済研究院農業観測センターによると、今年のリンゴ栽培面積は昨年とほぼ同じと見られるが、韓国で最も多く消費される「ふじ」の栽培面積は0.6%減るものと見られる。
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