2025 年 6月 3日 (火)
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韓国大統領選の期日前投票、34.74%で終了…全国で騒動相次ぐ

5月30日、ソウルの投票所(c)news1

韓国大統領選挙の期日前投票が5月30日午後6時をもって終了した。最終投票率は34.74%で、前回に比べ2.19ポイント下落したものの、依然として過去2番目の高水準を記録した。一方、全国各地の投票所では騒動や警察出動が相次いだ。

今回の期日前投票には全国の有権者4439万1871人のうち1542万3607人が参加した。30日は投票2日目であり、出勤前や昼休みを利用して多くの市民が投票所を訪れた。

ソウル市鍾路区の住民センターでは、午前8時から会社員らが列をなし、短時間で投票を済ませようと時計を何度も見つめる姿が見られた。「今回は経済をちゃんと考えてくれる人を選びたい」「また弾劾なんてことがないように」という声が多く聞かれた。

また、梨泰院雑踏事故の遺族らも、ソウル市龍山区で投票し、「二度と命と安全を軽視する権力が生まれてほしくない」と訴えた。車椅子の市民、子ども連れの母親、大学生ら、幅広い世代が投票に参加した。

一方で、「不正選挙監視」を掲げる保守系YouTuberたちが各地の投票所に集まり、選挙事務員と衝突した。ソウル市西大門区の旧新村洞住民センター前では、投票所外に30〜40人の有権者が待機する混乱に加え、ユーチューバーの撮影活動が重なり騒動となった。

また、ソウル市瑞草区の投票所では、トランプ米大統領の似顔絵を描いた粘土作品を手にした男性が制止を受けて退場。選挙事務員は「投票妨害に等しい」と憤った。

「不正選挙腐敗防止隊」と名乗る団体は、投票箱の封印方法をめぐって選挙管理委員会と対立。「再使用の際に封印が無効になる」として、封印を破損する可能性のある方法を主張し、問題視された。

また、京畿道龍仁市では「野党候補の投票用紙が折れた状態で発見された」との通報で警察が出動。仁川市では星条旗を体に巻いた女性が投票所内で制止されず、警察が退去命令を出す場面もあった。

(c)news1

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