2024 年 11月 28日 (木)
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韓国国民の大多数が「20代男」現象を憂慮

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韓国大統領選で浮上した「イデナム」(20代男性)や「イデニョ」(20代女性)現象。国民10人のうち9人がこの現象に対し、性別・世代間の葛藤と分裂を助長しかねないと懸念を抱いている。当事者である20代男性の中には政治的な傾向によって、自らを「イデナム」だととらえるかどうかがはっきり割れた。

韓国言論振興財団は、23日に発刊した「メディアイシュー」(8巻2号)を通じて、イデナム現象に対する国民の認識調査について発表した。調査は大統領選が終わった翌日(10日)から5日間、20~50代の成人男女1000人を対象に実施した。

それによると、回答者の88.9%が20代男性を「イデナム」と称する雰囲気について「性別・世代間の葛藤と分裂を助長する恐れがある」と答えた。また85%が「イデナム」という用語で20代男性を一つの集団として見ることについて「政治的に悪用される余地がある」と懸念を示した。

国民の相当数(83.2%)は「政治家、インフルエンサーらが、世間の関心を引き、影響力を拡大するために活用している」という点に同意した。また82.3%が「一部でみられる特性が、メディアなどによって誇張されている」とも答えた。このように大多数の国民に「この用語に問題がある」というコンセンサスはある。

一方で「イデナム現象」に対する認識は、政治的な傾向によって明確な違いがあるようだ。韓国社会で「イデナム」という用語を使うことについて、進歩系支持の回答者の大半(82.2%)が「不適切だ」と認識したのに対し、保守・中道系支持で否定的だったのは、それぞれ65.0%、67.7%と相対的に低かった。

当事者である20代男性のうち、自らを「イデナム」だと思う人は23.3%とカウントされた。このうち44.1%が保守。進歩は8.3%に過ぎなかった。 逆に、イデナムではないと答えた20代男性の半数(50.0%)が進歩的だった。進歩的支持者の間で、ますます「イデナム」に対する否定的な認識が広がっていることが確認された。

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