2024 年 12月 1日 (日)
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韓国企業のうつ病の電子薬…米国での臨床で「治療効果がある」

米ニューヨーク大学ランゴン病院神経科医がうつ病電子薬マインドスチームを適用し、うつ病患者の注意偏向をテストしている(写真=ワイブレーン提供)(c)NEWSIS

韓国のメンタルヘルス電子薬の専門企業「ワイブレーン(Ybrain)」は7日、同社が開発したうつ病電子薬「マインドスチーム」の臨床試験で、うつ病症状改善に対する有効性を導き出したと明らかにした。研究結果は国際学術誌「ニューロモデュレーション」に掲載された。

ワイブレーンの関係者は「マインドスチームをうつ病患者に1回使用しただけでも、うつ病による否定的な注意偏向に対する改善がみられた。臨床に参加したうつ病患者は治療後の憂鬱感が減少し、幸福感が高まったと答えた」と述べた。

臨床研究チームはマインドスチームの経頭蓋直流電気刺激法(tDCS)を用い、うつ病患者の顔面感情認識速度と正確度や感情変化が注意偏向に及ぼす影響を測定するため臨床を設計。ニューヨーク大学ランゴン病院神経科で昨年6~12月、軽症や中等度のうつ病がある女性20人と健康な対照群女性21人を比較した。

参加者たちは制限された時間で、ウェブ画面に表れた悲しい表情、中立的な表情、悲しみと中立が混合された表情の顔イメージを識別して適切に配列する作業を繰り返した。

その結果、tDCS刺激前、うつ病グループは悲しい表情だけ認識速度が対照グループより早かったが、エラーも多かった。これはうつ病患者が否定的な刺激をより早く認知する一方で、集中力の低下が同時に発生したと分析された。

また、tDCS適用前後の感情変化を観察すると、うつ病グループは自己評価で悲しく不安な気持ちが減少した半面、統計的に顕著に幸福感が高まったことがわかった。対照群では顕著な変化は観察されなかった。

ワイブレーンのイ・ギウォン代表は「臨床でマインドスチームのうつ病改善効果を示すことができた」としている。

(c)NEWSIS

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