2024 年 5月 8日 (水)
ホームライフスタイル色あせた韓国の「読書の季節」…「読書にストレス、宿題のよう」本よりユーチューブ

色あせた韓国の「読書の季節」…「読書にストレス、宿題のよう」本よりユーチューブ

ソウル光化門広場で読書をしながら過ごす市民ら(c)news1

韓国で本を読まない人が増えている。文化体育観光省が発表した2021年国民読書実態調査で、満19歳以上の年間総合読書率(電子書籍・オーディオブック含む)は47.5%だった。成人の半数は1年間に1冊も読んでいないことを意味する。

本を読まない理由は「仕事で時間がないから」(26.5%)や「他のメディア・コンテンツ利用」(26.2%)が多かった。年間の総合読書量も9.5冊にとどまり、経済協力開発機構加盟国の最下位圏に属する。

9月に入って本格的な読書の季節が訪れたが、会社員のソ・ミニョンさん(29)は「読む時間がないということもあるが、気に入った本を選ぶのにエネルギーがいる」と読書に及び腰な理由を語った。

水原(スウォン)の大学生、イ・ソクホさん(23)は「他のメディアが充実しているので、今はあえて読まなくても不便ではない。実物の本は読まない」と話した。

だが、専門家は読書が非常に重要だと口をそろえる。成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は「人間を理解するためにはユーチューブなどの映像だけでは足りない。自分を振り返り人間に対する理解を広げるのに読書が有用だ」と話す。大韓出版文化協会のヤン・チャンソプ教育広報チーム長も「読書は情緒の健康を維持するのに役立つ」と強調した。

(c)news1

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