2024 年 11月 25日 (月)
ホーム経済流通韓国・20代の糖尿病患者急増…配達アプリ、定着しているのに「カロリー表示」なく

韓国・20代の糖尿病患者急増…配達アプリ、定着しているのに「カロリー表示」なく

ソウルの飲食店の前に貼られた配達アプリ3社のステッカー(c)NEWSIS

韓国で20代の糖尿患者が急速に増えている。若者の間ですっかり定着したデリバリーが背景にあるようだ。しかし、こうした出前料理はカロリーや糖分が明示されていないケースが多く、問題視する声も上がっている。

健康保険審査評価院の資料によると、昨年の20代糖尿患者は4万2657人で、2018年(2万888人)の2倍近くになった。この期間の糖尿病患者全体の増加率は21.8%で、全年齢帯で20代の増加率が最も高かった。

外食業者の3分の1が配達アプリを利用するほどデリバリーは定着しているが、消費者は栄養成分を確認できないのが実情だ。

配達アプリのカフェのメニューを調べると、▽[大容量]黒蜜ミルクティー▽[人気メニュー]練乳カフェラテ▽[シグネチャー]カフェラテ――など糖分の高い飲み物が上位を占めていた。

毎週のように配達アプリを利用する男性(29)は「ダイエットしているので食品を買うたびにカロリーを調べているが、配達アプリではそれができない。パッと見て塩分が高そうだなと思っても含有量がわからない」と指摘する。

食品医薬品安全処の関係者は「大型フランチャイズはレシピが標準化されているのでカロリーや栄養成分の算出が可能だが、一般飲食店はそうではない。スターバックス、マクドナルドなど均質化された製品を販売できる店舗は表示を勧告している」としている。

(c)NEWSIS

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