韓国で年間の薬価が1000万ウォンを超える薬の健康保険請求金額が、この11年で4.4倍増えたことがわかった。今後さらに価格の高い「超高価薬」の導入と使用も拡大する予定なので、健康保険財政に対する長期的なモニタリングが必要だというアドバイスが出ている。
韓国放送通信大学のイ・ヘジェ教授、嘉泉(カチョン)大学のホン・ジヒョン教授、慶尚(キョンサン)国立大学のペ・ウンヨン教授は、このような内容の「高価医薬品健康保険給与現況分析」の研究結果を学会誌の最近号に掲載した。
研究チームは研究趣旨を「高価格薬の健康保険の給与支出を適切に管理し、患者のアクセスを高めるためには、何よりも高価格薬の使用現況把握が先行されなければならないが、長期間にわたる高価格薬の請求金額規模は国内で発表されたことがない」と説明した。
高価薬に対する国内の定義も統一されておらず、研究チームは「患者1人当たりの年間薬品費が1000万ウォンを超える薬剤」を高価薬と定義し、2010年から2021年までの健康保険請求金額の推移を確認した。
ただ、確認前に患者1人当たりの年間薬品費が1000万ウォンから5000万ウォンの間であれば低高価薬剤、5000万ウォンから1億ウォンの間であれば中高価格薬剤、1億ウォンから3億ウォンの間であれば高価薬剤、3億ウォン以上であれば超高価薬剤に分類した。
その結果、高価薬の請求金額は2010年3884億ウォンから2021年1兆6928億ウォンへと11年で4.4倍増加した。2010年には健康保険総薬品費の3%の割合だったが、2021年には総薬品費の8%を占めた。
2010年から2021年まで健康保険の総薬品費は年平均4.7%増加したが、高価格薬費用は年平均14.3%増加した。薬の品目数は34品目から209品目、使用患者数は1万7896人から7万7737人に増加した。
高価薬を患者1人当たりの年間薬品費によって分けた場合、1000万ウォンから5000万ウォンの間の低高価薬剤(79.1%)の費用支出が最も大きかった。1億ウォンから3億ウォンの間の高価薬剤(10.4%)、5000万ウォンから1億ウォンの間の中高価格薬剤(6%)、3億ウォン以上の超高価薬剤(4.5%)が後に続いた。
(c)news1