大規模な組織改編を勧めている韓国の警察庁が各部署の職印や部隊旗、制服など「警察遺物」を確保するよう全国に通達した。
9月に決まった組織改編で、警察は本庁と市道庁、警察署の内勤人員を現場の巡察要員に振り替えるなどする。廃止や統廃合で消滅したり名称変更されたりする部署は多数に上る予定だ。
例えば、本庁生活安全局と交通局は生活交通局に統合され、外事局は国際協力官に名称が変わる。地方庁でも自治警察部が生活安全部に表札を掛け替えられ、強力犯罪捜査隊が刑事機動隊に再編される。
また、主要観光地で活動する観光警察隊や、行事会場で馬に乗ってパトロールする騎馬隊などはなくなる見通しという。
通達は、こうして消えていく組織の資料を収集して警察博物館に移管するのが目的だ。
部隊旗や制服のほか、組織の設立計画の原本や研究書、任免記録など、意味のある会議記録や報告書、図書などの資料も集める。
統廃合された組織のある警察官は「寂しい気持ちが大きいが、新たな組織にうまく適応することが最優先です」と話した。
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