中国市場で振るわない韓国・現代自動車が、高性能ブランドでの反転を模索している。背景には、世界の主要市場はもちろん、世界最大の自動車市場に浮上した中国で、徐々に足場を失いつつあるとの危機感がある。
現代自動車は18日、「2023上海国際モーターショー」で「ザ・ニュー・アバンテN」(現地名「ザ・ニュー・エラントラN」)と新型コンパクトスポーツ用多目的車(SUV)の「ムファサ」を公開した。
ザ・ニュー・アバンテNは今年3月に発売したアバンテのマイナーチェンジモデル。現代自動車グループのイ・ヒョクジュン中国有限公司専務は「高性能Nブランドを中国市場に本格導入し、優れた品質と技術力で中国顧客にユニークなドライビング体験を提供する」と述べた。
業界では現代自動車が今回のモーターショーをきっかけに、昨年のシェアが1.2%にまで落ち込んだ中国市場で反転攻勢に乗り出したと見ている。
中国は電気自動車市場としての可能性が高い。昨年の自動車販売台数は前年比2.1%増の2686万台と韓国の14倍もの規模だ。
しかし、業界のある関係者は「現地の消費者トレンドとライバル会社への対応が迅速でなければ、再び失敗を繰り返すこともある」と警告する。
ブランドイメージの向上も課題で、大林大学のキム・ピルス教授は「電気自動車と高付加価値車でプレミアムブランドイメージを構築しなければならない」と語った。
(c)NEWSIS