韓国で昨年、国民年金の外国人加入者が約6万人も急増した。新型コロナウイルス禍での出入国規制が解除されて外国人入国者が大幅に増え、ベトナム国籍の外国人が事業場加入の適用対象に含まれたのも大きな要因だ。
統計庁国家統計ポータルによると、昨年の国民年金外国人加入者は37万4250人で前年比5万9413人(18.9%)増えた。
法務省出入国・外国人政策本部によると、昨年の外国人入国者は339万9人で前年(104万4545人)比234万5464人(224.5%)も増えた。
滞在資格によって国民年金の適用可否は変わるが、非専門就職の外国人が13万5167人で前年(1万6732人)に比べて11万8435人(707.8%)も増加。在外同胞の外国人も12万3610人で前年(6万4246人)より5万9364人(92.4%)増えた。
昨年、造船業や農漁村で人手が不足したため、外国人季節労働活性化、再入国制限緩和などが施行されたことに伴うものだ。
また、ベトナム国籍の外国人が事業場加入の適用対象に含まれた影響もある。これに伴い、国民年金加入が不可能だったベトナム国籍者が2022年に3万2532人加入した。
外国人加入者が増えることで国民年金財政が悪化するのではないかという懸念が出ており、政府のある関係者も「国民年金は少し払って多く受け取る構造なだけに長期的に基金運用にとって良いと見ることは難しい」と明かした。
ただ、外国人加入者の増加が基金運用にどのような影響を及ぼすかは長期的な側面で評価しなければならないが、まだ関連研究は進んでいないという。
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