
韓国で出生数と婚姻件数が揃って増加傾向を示している。2025年8月の出生児数は2万867人で前年同月比3.8%増、婚姻件数は1万9449件(11.0%増)で、いずれも前年を上回った。出生は14カ月連続、婚姻は17カ月連続の増加となった。
国家データ庁が10月29日に発表した「2025年8月人口動向」によると、今回の増加傾向は、1991~1996年生まれの「エコブーム世代」の婚姻が活発になったことに加え、30代後半女性の出産率上昇が影響しているという。
出生数は2023年7月から毎月増加しており、8月単月としては9年ぶりの増加となった。データ庁は「30代前半の出産適齢層の人口増加、婚姻の増加、結婚観の変化、政府の少子化対策などが複合的に作用している」と分析した。
地域別には、ソウル・釜山など12の市道で出生数が増加。一方、大田・世宗など5つの市道では減少した。
女性一人が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は0.77人で、前年同月の0.75人から0.02ポイント上昇。2025年1月以降、8カ月連続で上昇している。
2025年8月の死亡者数は2万8971人で、前年同月(3万2121人)から3150人(9.8%減)となった。昨年は猛暑の影響で高齢者の死亡が多かったが、今年は気温が低かったことが要因とみられる。
にもかかわらず、出生数を上回る死亡数のため、同月の自然減少は8105人に上り、2019年11月以降、70カ月連続で人口は自然減となっている。
婚姻件数は1万9449件で前年同月比1922件増(11.0%増)。2024年8月にも過去最大の20.0%増を記録しており、2年連続の2桁増となった。ソウルや釜山など12の市道で婚姻が増えた一方、忠清北道・南道など5市道では減少した。
(c)news1

