2026 年 1月 12日 (月)
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韓国サムスン電子、営業利益20兆ウォンの“空前の好況”

韓国サムスン電子提供(c)MONEYTODAY

韓国サムスン電子が2023年第4四半期に営業利益20兆ウォン(約2.2兆円)を記録し、かつてない業績を叩き出した。背景には、生成AIブームによるメモリ需要の急増、特にHBM(高帯域幅メモリ)を中心とした「メモリ・スーパーサイクル(超好況期)」の到来がある。

現在、サムスン電子・SKハイニックス・マイクロンのメモリ大手3社はフル稼働状態。高収益の最新DRAMに集中することで、汎用DRAMの供給が減り、価格が高騰。結果、技術力の劣るメーカーまで恩恵を受けている。例えば中国のCXMTは初の通年黒字を達成し、台湾の南亜科技も売り上げが5倍に。

しかし専門家らは、「この好況は一時的」と警鐘を鳴らす。メモリは典型的な景気循環型産業(サイクル産業)であり、過去にも“バブル”の後に価格崩壊が起きた。「今の市場はAI需要という“異常事態”で生じたバブル。実力以上の好成績に酔ってはいけない」という指摘もある。

現在、世界の半導体市場の約75%が非メモリ。メモリ一本足から脱却し、ファウンドリ(半導体受託生産)やシステムLSI(ロジック半導体)といった非メモリ部門への本格投資が急務とされる。

サムスンは昨年、テスラから約23兆ウォン相当の次世代AIチップの受注を獲得。モバイルAP(アプリケーションプロセッサ)「Exynos 2600」も新機種に搭載予定だが、量産化・歩留まりの安定という課題は残る。ファウンドリシェアでは依然として台湾のTSMC(市場シェア71%)に対し、サムスンは6.8%と大差をつけられている。

一方で、メモリ価格の上昇がスマートフォン事業の負担になるとの懸念も。サムスンのノ・テムンDX部門長は、米国CES2026で「メモリ価格の高騰が出荷や市場に影響を与える」とコメントしている。

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