韓国で軍人幹部を詐称して食堂に団体の予約を入れ、これを餌に数百万ウォン(1ウォン=約0.11円)をだまし取る詐欺事件があり、警察が捜査に乗り出した。
被害に遭ったのは全羅北道鎮安(チョルラブクド・チンアン)の食堂経営者(60代)。今月4日、「陸軍行政補給官」を名乗る人物から電話があり、軍人約50人分の食事の予約を受けた。鶏の水炊きで96万ウォン相当の注文だ。
経営者によると、電話の主は「デザートの果物を果樹園に注文しているので、果樹園への支払いを立て替えておいてくれないか。食事代を払う時に果物代金も合わせて払うから」と要請。実際、店に注文の公文書と領収書が送られてきた。公文書には陸軍行政補給官のほか、大隊長や中隊長の名前と印鑑が押されていた。
また、果樹園の代表という人物からも電話があり、経営者は信用して梨30箱を注文し、果物代として300万ウォン(約33万円)を送金した。こちらもすぐに納品確認書が送られてきた。
しかし、予約した日に食堂に来るはずの軍人たちは現れなかった。また、補給官との連絡は取れなかった。
確認の結果、送られてきた公文書や納品確認書は全て偽物。経営者は飲食代と果物代など400万ウォン(約44万円)相当の被害を受けた。
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