韓国のオンラインコミュニティ「ボベドリーム」にこのほど、「悪口を言う私設救急車目撃」というタイトルの文が掲載された。交差点でサイレンを鳴らしながら割り込んできた私設救急車が通り過ぎる車に悪口を浴びせたのだという。
投稿者は「先ほどのことだ。出勤途中、左折中に突然サイレンの音が聞こえたので救急車が来る方向を確認した。すると前の車の陰からいきなり割り込んできて突然スピーカーで悪口を言った」と書いた。続けて「あんな救急車は初めて見た」としてドライブレコーダーの映像を添付した。
映像は15日午前8時42分ごろ撮影されたもの。投稿者の車が青信号で進み始めると、サイレンの音が聞こえ、前方から私設救急車が割り込み、前の車が急ブレーキを踏んだ。救急車の運転手はスピーカーで「道を譲れ、この犬どもが」と罵声を浴びせて走り去った。
この投稿を受けて救急車の運転手が「悪口を言ったことを謝りたい。患者の状態が悪化したので救急室に行ってほしいと同乗の医療スタッフが言うので、気が焦っていた。ところが周囲の車が思ったように譲ってくれなくて思わず悪口を言った」と釈明した。
これに対して投稿者は「責任感が強いのはいいが、あきれて物が言えない。私もあなたに同じように悪口を言いたい」と返事を残し「今日の言動は他の救急車のイメージまで悪くする」と指摘した。
韓国では、事故などで応急処置の必要な事態が起きた場合、現場から病院までの救急搬送は消防当局が担う。だがいったん病院に到着して処置が始まれば、後は患者側が自分で移動しなければならない。私設救急車は主に最初の病院で治療が難しい重症患者を他の病院に移す時に使われ、患者側が自分たちで呼んで利用する。各病院を回って自分たちの私設救急車を利用するよう営業する会社も多い。
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