韓国各地の大学を訪れ、学食メニューを紹介する。そんなコンテンツを発信し、数十万人の登録者やフォロワーを持つ米国人クリエイターがいる。オンライン動画プラットフォームによると、この米国人は、ユーチューブとティックトックで「gaezari」という名前で活動するウォン・テホンさん(25)だ。
ハンバーガーやトッポッキから、クッキーやケーキなどスイーツまで、多様な食べ物を載せている。米カリフォルニア出身のウォンさんは、偶然接したK-POPをきっかけに、韓国の文化と食べ物に関心を持つようになった。
さらに、韓国を直接体験したいという気持ちが強まり、延世大学韓国語学堂に入学し、交換学生として初めて韓国の地を踏んだ。語学堂の1級課程を修了した彼は、現在、西江(ソガン)大学語学堂に再入学して勉強を続けている。
ウォン氏の他にも、韓国の食べ物を紹介するチャンネルやアカウントは多数ある。ただ、大学の学食に焦点を当てているのがウォン氏のコンテンツの特徴だ。
彼はソウル大学・延世大学・高麗大・西江大・梨花女子大・弘益大・誠信女子大・仁川大など国内さまざまな大学を訪ね、学食コンテンツを紹介している。
◇特別な編集もなく
関連コンテンツは50以上あり、どれも1分前後の映像だ。プレートに直接料理を盛る場面などが多く、メニューを紹介する字幕が流れる。特別な編集技術は使っていない。
それにもかかわらず、ウォン氏が先月4日に掲載した韓国学食ユーチューブショーツは2890万回ほど再生された。この他にも、彼のユーチューブやティックトックに上がってきた映像の中には、数千万回の再生数を誇るコンテンツが複数並んでいる。
ウォン氏のユーチューブ登録者は約30万4000人、ティックトックのフォロワーは約48万5000人に達する。ウォン氏は、ニューシスとの書面インタビューで「米国にいた時も、好きな食べ物をSNSに載せて人々に紹介するのが好きだった。最初は私の韓国の学校生活を共有したいと思って、学食の映像を載せた」と話した。
さらに「私のように韓国に関心があり、現地で勉強したいという外国人は多く、今はさまざまな大学を回り、学食を紹介するコンテンツをメインに発信している。韓国の高齢者にとっては若いころの郷愁を呼び起こし、若い学生にとっては自分たちの学食と比較できる点が面白いのだろう」と分析している。
外国人の友人からは、毎日、韓国の多様な食べ物に触れながら、簡単なハングルも勉強できるのでうれしい、という反応もあるという。
韓国のさまざまな食べ物に接してきたウォンさんの一番のお気に入りはキムパプだ。
「キンパプは美的にも美しく、ウェルビーイング料理であり、味も良いので完璧な食べ物だと思う。韓国にはそのような食べ物が多い。ビビンバやかき氷など、さまざまな料理を集めれば、バランスの取れた完璧な食事になる点が魅力だ」
登録者が増えたことを受け、ウォン氏は「今後は、学食だけでなく韓国の文化や観光地、グルメなど幅広い分野を撮影し、紹介しようと思う」と語る。
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