韓国のアルファ世代(12歳以下)がメタバースと中国の映像アプリにハマっていることが、同国のソフトウェア企業「NHNデータ」の分析で判明した。アルファ世代が韓国で大衆文化の主軸となる10~15年後には、米国ではなく中国を中心としたSNSが身近な存在になっている可能性がある。
NHNデータは今月2日、アンドロイドユーザー2800万人がインストールしたアプリのビッグデータを分析した。その結果、アルファ世代ではカカオトーク(1位)やネイバー(2位)、ZOOM(5位)を除いて、ゲームや娯楽関連アプリが15位圏内に入った。
そのジャンルに絞れば▽多種多様なゲームをオンライン上で楽しめるメタバースゲームのプラットフォーム「ROBLOX」▽動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」▽ポケモンGO▽スマホゲーム「ブロスタ」▽動画編集アプリ「CapCut(キャップカット)」▽ネイバーウェブトゥーン▽オンラインゲーム「無限階段」――の順で人気が高かった。
ROBLOXは4000万以上のゲームが集まっている巨大なプラットフォーム。単にゲームをすることにとどまらず、自身でゲームを作ることもできる。「ゲーム制作を教えるオンライン講義はもちろん、コーディング塾もあるほど」(IT業界関係者)という。新型コロナウイルス感染のパンデミックの際、学校に行けなかった小学生らが同年代との絆を深めようと、メタバースを訪れたことで急浮上した。
また注目すべきは、アルファ世代が頻繁に利用するTikTokとCapCutは、ともに中国のビッグテック企業「北京字節跳動科技(バイトダンス)」が運営するサービスだという点だ。アルファ世代は紙の本よりスマホ画面をめくる方法をまず学んだ「デジタルネイティブ」であり、映像を作って共有する文化に慣れているためだ。
ちなみにZ世代(13~24歳)はインスタグラム、M世代(25~44歳)とX世代(45~59歳)は地図・配達アプリに関心が高い。
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