2024 年 6月 2日 (日)
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韓国の地方祭り、“日本人ホスト”キャラの韓国お笑いタレントにやらせたかった「笑えない」芸

鳴梁大捷祭り公式SNS通知文(アカウントキャプチャー)(c)NEWSIS

豊臣秀吉による16世紀の「文禄・慶長の役」(韓国では「壬辰倭乱」)の際、当時の全羅道(チョルラド)鳴梁(ミョンリャン)で起きた鳴梁海戦での勝利を記念する「鳴梁大捷祭り」に、「韓国語を話す日本人ホストのタナカさん」というキャラクターの韓国人お笑いタレント、キム・ギョンウクさんがエントリーされ、韓国内で物議を醸した。批判の声が上がると、主催者側はこれを撤回したうえ、責任者が謝罪する事態に発展した。

鳴梁大捷祭りは、イ・スンシン(李舜臣)将軍率いる朝鮮水軍と全羅道の漁民が1597年、鳴梁で日本水軍を破ったのを記念する行事で、9月8~10日に韓国全羅南道で開催される。

キム・ギョンウクさんは、新宿・歌舞伎町からやってきた日本人ホスト「タナカさん」を演じ、たどたどしい韓国語で話したり、独特なファッションを披露したりする、韓国では話題の人物だ。

一方で、伊藤博文元首相を暗殺した韓国の独立運動家、アン・ジュングン(安重根)をテーマにしたミュージカル「英雄」を「恐怖のミュージカル」と表現したり、「独島(島根県竹島)は誰のものか」と尋ねられて「君ら(韓国)のもの」と答えたりするキャラクターも売りにしている。またソウル光化門にあるイ・スンシン将軍像を見て怖がる場面も演じている。

主催者側はキム・ギョンウクさんのオファーについて「サブキャラクターである『日本人』として『独島は韓国の領土だ』と認める姿により『恐怖+謝罪+尊敬のメッセージ』を表現しようとした」と主張している。

だが、このキャスティングが公開されると、祭り公式SNSには数百件に達する批判が寄せられた。ネット上には「ホストを演じている人物はこの行事に合わない」「髪型から衣装スタイルが不適切」などの意見のほか、「日本人のコンセプトを決めて『イ・スンシン将軍怖いです~』と言いながらブルブル震える姿の演出など、正直、幼稚だ」「あえて炎上させるようなこうした企画を日本が見ても良いことはない」などの批判も出た。

主催者は20日、公式SNSに「楽しくて愉快でなければならない祝祭に多くの方々にご心配をおかけした点、申し訳ない」と謝罪したうえ「再検討する」と表明した。

(c)NEWSIS

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