2024 年 5月 19日 (日)
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韓国の主要輸入品、「50%以上特定国依存」1176品目…うち半分が中国という危うさ

釜山港の神仙台埠頭と甘彎埠頭の野積場にコンテナが積まれている(c)news1

韓国が輸入する主要輸入品目の約半数について、中国に50%以上を依存していることがわかった。特に半導体生産に欠かせないレアアースと、充電して繰り返し使える二次電池の重要品目の依存度は圧倒的で、ひとたび中国が輸出統制するような事態になれば大打撃を受けることが予想される。

産業通商資源省の資料によると、輸入額1000万ドル(約14億8700万円)以上の品目のうち特定国依存度が50%以上を占めるものは計1176品目あった。このうち584品目は中国からの輸入だった。

特定国依存度が75%以上の603品目でも中国は330品目を占め、90%以上の「絶対依存品目」も301品目中で中国からの輸入が161品目に達した。

半導体生産に必要な希土類金属(イットリウム、スカンジウムを含む)は今年上半期に1570万ドルを輸入したが、このうち79.4%は中国からの輸入。ガリウムとゲルマニウムの中国依存度も87.6%に達した。

また、二次電池製造用の▽人造黒鉛(93.3%)▽酸化リチウム・水酸化リチウム(82.3%)▽ニッケルコバルトマンガン酸化物のリチウム塩(96.7%)▽ニッケルコバルトマンガン水酸化物(96.6%)――などは中国への依存度が絶対的であり、コバルト酸リチウムなど100%頼っているものもある。

電気自動車の電気モーター性能を左右するレアアースの永久磁石の中国依存度も90%前後で推移している。

韓国政府は鉱物の保有量を増やし、サプライチェーンの多角化を通じて中国依存度を低くしたい考え。だが、輸入量の90%以上を依存する品目が多すぎて実効性が疑問視されている。日韓米に偏った外交が、中国の報復の引き金になりかねないという懸念もある。

(c)news1

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