韓国・新世界(シンセゲ)グループの統合オンラインモール「SSG.COM(スックドットコム)」がこのほど、今年1~11月のミールキット(レシピに合わせた食材・調味料のセット)カテゴリーの売り上げを分析し、今年のトレンドが「フラッグシック」というキーワードに集約されるという見方を明らかにした。
「フラッグシック」とは「フラッグシップ(Flagship)」(同じ種類の中で最高のもの)と「シック(食)」の合成語。軽食を購入する際、ホテルや有名レストランの商品を探すなど、美食経験を重視する消費傾向を反映している。
レストラン予約アプリが人気を集め、グルメ訪問が増える一方、簡便食の消費が日常化して「美食」トレンドがミールキットカテゴリーに広がったことで注目を集めている。
今年もホテルの軽食が高い売り上げを記録した。2020年に「ユニジャージャー麺」、サムソンチャンポンを発売し、ホテルミールキットの大衆化を導いた「ウェスティン朝鮮ホテル」中華商品の人気が続き、特に「サムソンチャーハン」と「広東式チャーハン」などチャーハン類の売り上げが70%以上の高い伸び率を示した。
有名レストランの看板メニューを再現したプレミアム簡便食(インスタント・レトルトなどの簡単な調理で食べられる食品)の発売も続いた。厳選した材料とオリジナルレシピをもとに お店で食べる味を再現することに焦点を置き、消費者の熱い反応が続いた。シャルキュトリ「塩の家(SALT HOUSE)」とともに発売したジャンボン・ブールサンドイッチが発売1カ月でカテゴリー人気商品1位に上がったのが代表的だ。
有名なグルメ店と協業して発売したイーマートの自社ブランド商品も大きな人気を集めた。ミシュランの名店 「ドウルーム(doughroom)」とともに出したカルボナーラ(109%)、スンデの名店 「リブクバン(LEE BUK BANG) 」のレシピを再現した「スンデ鍋(85%)」などの売り上げが大幅に増えた。
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