2025 年 2月 5日 (水)
ホーム経済ゲーム韓国と中華圏、神経戦の懸念…韓国ゲームの台湾版に使われた「敏感なアイテム」

韓国と中華圏、神経戦の懸念…韓国ゲームの台湾版に使われた「敏感なアイテム」

台湾版リネージュ「天堂M」の端午の節句イベントイラスト(天堂Mサイトキャプチャー)(c)news1

韓国のオンラインゲーム運営企業「NCソフト」が台湾でサービス中の「天堂M」に端午の節句を迎える韓服のイラストが掲載された。これまで韓服と端午の節句については、その「起源」を巡って韓国と中華圏のネットユーザーが舌戦を繰り広げてきており、またもや主張がぶつかり合うのではないかと危惧されている。

「天堂M」の公式ホームページのメイン画面に、韓服を着たゲームのキャラクターの妖精が掲載された。内容は台湾の端午の節句を迎え、22~28日に確率型アイテムを販売するというものだった。

中国ゲーム会社「叠紙遊戯(Papergames)」が2020年11月、キャラクター着せ替えゲーム「シャイニングニッキー」韓国版を発売した際、韓服を韓国伝統衣装の一つと位置付けたため、中国の利用者が「韓服は中国のもの」として強く反発した。結局、ゲーム発売6日でサービスを終了し、ペーパーゲームズは「国家の尊厳を守る」として問題になったアイテムを破棄して韓国から撤退した。

端午の節句をめぐっても、両国のユーザーは鋭く対立している。韓国の国家無形文化財である「江陵(カンヌン)端午祭」が2005年にユネスコ無形文化遺産に登録されると、中国国内では「中国の伝統を韓国が奪った」という声が上がった。

市場調査業者Appfiguresによると、「天堂M」は台湾で最も多くの収益を上げたゲームであり、2位はNCが「リネージュW」だ。

NCは2017年、台湾の配信元の「ガンマニア」と提携し、「天堂M」を発売した。NC関係者は「以前NCが旧正月イベントに使用した妖精のイラストをガンマニア側の要請で提供した。台湾で韓服関連の問題はなく、多様な妖精の図案の一つを活用したものと考ている」と話した。

(c)news1

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