2024 年 12月 26日 (木)
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韓国とロシア、北朝鮮めぐり舌戦…ホットライン開通も足踏み

ロシアのTU95爆撃機(上から時計回り)と中国のH6爆撃機、ロシアのA50空中早期警報統制機(c)ロイター/news1

韓国とロシアが最近、北朝鮮問題をめぐって舌戦を繰り広げている中、両国がかなり前に合意した軍事当局間のホットラインも依然として開通していない。両国の国防当局がホットラインの開通推進に合意した後、2年4カ月間足踏み状態だ。

当初、ホットラインの障害となったロシアとウクライナの戦争が続いている中で、最近はロシアと北朝鮮の軍事協力、韓ロ政府間の外交的摩擦など悪材料が加わり、韓ロ国防交流協力の再開は遠のいたという見方が出ている。

軍当局によると、双方は2021年11月、「韓・ロ海・空軍間ホットライン設置了解覚書(MOU)」を結んだ。2002年11月に両国政府が「危険な軍事行動防止協定」を締結して以来のことだった。

双方はこのMOU締結後、韓国海軍作戦司令部とロシア太平洋艦隊司令部、そして韓国空軍第1中央防空統制所とロシア東部軍管区11航空・防空軍間のホットライン関連回線と装備の設置を完了した。

その後、ホットラインの正式開通のための運営指針・手続きなどを協議し、2022年初めにホットラインの試験運用を開始する計画だったが、同年2月にロシアのウクライナ武力侵攻によりホットラインの試験運用計画にも支障が生じた。

その背景にはロシアのウクライナ侵攻後、米国・欧州など国際社会と足並みを揃えた韓国政府の対ロシア経済・金融制裁、ウクライナに対する韓国軍当局の非殺傷目的の軍需物資支援などがあった。

さらに、ロシアと北朝鮮の軍事協力のレベルがますます高まっており、最近は、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の発言をめぐって両国政府が舌戦を繰り広げたこともあり、韓ロ関係の亀裂が簡単には埋められないという見方が優勢だ。

(c)news1

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