2024 年 12月 27日 (金)
ホーム経済流通韓国で熾烈化する焼酎「低度数競争」…ロッテ七星「チョウムチョロム」0.5度下げる

韓国で熾烈化する焼酎「低度数競争」…ロッテ七星「チョウムチョロム」0.5度下げる

ソウル市中区(チュング)の百貨店(c)news1

韓国で最近続いている焼酎の低度数競争でロッテ七星(チルソン)飲料の代表的な焼酎ブランド「チョウムチョロム」もアルコール度数を下げる。

ロッテ七星飲料は「チョウムチョロム」のリニューアルを準備しているという。早ければ今月末、あるいは5月に踏み切ると予想される今回のリニューアルは、アルコール度数を従来の16.5度から16度に下げることを骨子とする。

自社の「セロ」、ハイト真露(ジンロ)の「真露イズバック」などが発売される前まではソウル首都圏の食堂で焼酎を注文すれば、選択肢はハイト真露の「チャミスル」と「チョウムチョロム」が代表的だった。

発売当時、20度だったチョウムチョロムは、2007年の19.5度→2012年の19度→2014年2月の18度→2014年12月の17.5度→2018年の17度→2019年の16.9度→2021年の16.5度と少しずつに度数を下げてきた。

これまで、希釈式焼酎市場では庶民が早く酔うために高度数の焼酎を楽しんだ。だが、次第に柔らかく、低い度数を好む消費者が多くなり、希釈式焼酎は低度数の流れになっている。

特に今年初め、ハイト真露はライバル製品であるチャミスルフレッシュの全面リニューアルを断行し、アルコール度数を16.5度から16度に下げ、先月には15.5度の新製品「真露ゴールド」を発売した。チョウムチョロムも同様に、このような低度数の流れに対応したと評価されている。

ロッテ七星飲料の無砂糖の新焼酎は16度、最近は「セロ」にあんずの味を加えた「セロあんず」も12度の低度数で発売した。2022年9月に発売されたセロは発売7カ月余りで販売1億本を突破し、昨年の年間売り上げも1000億ウォンを超えるなど新たな「キャッシュカウ(金のなる木)」の役割をしている。

ただ、チョウムチョロムも低い度数で販売されれば、自社製品が互いに競争を繰り広げるカーニバライゼーションが起こりかねないという懸念も出ている。

酒類業界関係者は「最近は酒類の形態が多様化し、盤石だった希釈式焼酎の地位も脅かされている。市場を守るための低度数競争は当分続くだろう」と予想する。

(c)news1

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