韓国で銭湯やシャワー室にまで携帯電話を持ち込む人が増え、不法撮影の不安を訴える人が増えている。事業主側は持ち込みを控えるよう呼び掛けているが、公共の場所での不法撮影は相次いでおり、懸念は増すばかりのようだ。
1~2週間に一度、ソウル市恩平(ウンピョン)区の銭湯へ行く20代の会社員は先日、防水パックにスマートフォンを入れて風呂へ持ち込む人を見た。会社員は「写真でも撮るつもりなのか」と思わず身構えたという。
また、永登浦(ヨンドゥンポ)区の20代会社員はよく行くジムの隣の銭湯で「仕上がった体をSNSで見てもらおうと更衣室で写真を撮る人がいる」と訴えた。
news1の取材を総合すると、事業主も対応に乗り出しており、中区(チュング)の銭湯経営者は「銭湯内の携帯電話使用や持ち込みを禁止した」と話した。
龍山(ヨンサン)区の銭湯経営者は「すべての携帯電話使用を禁止することはないが、念のため携帯電話を取り出すお客さんがいれば注意深く見守っている」と説明した。
しかし、これでは結局、事業主の裁量次第だという指摘もある。強制性がなく、事業主と客、あるいは客の間の紛争が発生する可能性も排除しにくい。ある弁護士は「積極的な監視や案内などによって不法撮影の余地がある行為そのものを遮断する必要がある」と指摘した。
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