2024 年 5月 19日 (日)
ホームライフスタイル韓国・健康食品の消費者被害、1年間で50%増…高齢者の「無料体験」商法、被害続出

韓国・健康食品の消費者被害、1年間で50%増…高齢者の「無料体験」商法、被害続出

ソウルの新世界百貨店本店で、健康機能食品を選ぶ客(c)news1

健康食品の需要が着実に増えている中で、韓国で関連被害件数が昨年より50%近く増加したことがわかった。特に詐欺への抵抗力が弱い60代以上の無料体験関連の被害が多かった。

韓国消費者院によると、2020年1月から今年6月までに受け付けた健康食品関連の被害救済申請は計939件だった。

2020年の209件から2021年211件、2022年は348件に増えた。2023年は6月時点で171件だったが、これは115件だった前年同期比48.7%上昇した。

被害申請の理由としては、解約の拒否など契約関連が577件(61.5%)で最も多かった。続いて▽品質173件(18.4%)▽安全69件(7.3%)▽表示・広告62件(6.6%)――などの順だった。

健康食品として受け付けられた事案939件のうち無料体験関連の被害事例は121件で、そのうち契約関連被害が95件(78.5%)と大部分を占めた。

被害事例としては、消費者が健康食品の無料体験分を使った後で契約取り消しを要求すると「無料体験期限が過ぎた」「無料体験分の費用を請求する」などと言って解約を拒否したり費用を請求したりするケースがあった。

こうした被害事例121件を年代別にみると、60代以上の高齢層が過半数の62件(51.2%)を占めた。

消費者院は「60代以上の消費者が無料体験後に効果がなければ100%払い戻しするという事業者の説明などに惑わされ、製品を購入する被害が多いようだ」と話している。

(c)news1

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