2024 年 12月 21日 (土)
ホーム経済流通韓国で代替肉市場が激化…ハムから即席食品まで

韓国で代替肉市場が激化…ハムから即席食品まで

新世界フードのソン・ヒョンソク代表理事とモデルが新製品を紹介している(c)news1

韓国の食品業界が代替肉製品の開発に乗り出し、製品群の多様化に積極的だ。価値消費を目指す消費者が増え、需要に対応するためだ。スパム・コールドカットなどから即席食品まで登場して、代替肉市場の競争は激しくなる見通しだ。

韓国バイオ協会によると、代替たんぱく食品が肉類・乳製品で構成された動物性たんぱく質食品市場で占める割合が2020年の2%から2035年には11%まで拡大するという見通しを立てた。韓国貿易協会も、代替肉が2030年には世界の肉類市場の30%を占め、2040年には60%以上に増える可能性があると予測した。

代替肉とは、本物の肉のように作った人工肉を意味する。大きく「動物細胞を培養した肉」と「植物成分を使用した肉」に分けられる。肉類の生産過程で発生する生態系破壊・地球温暖化に対する批判や菜食主義者の増加などにより食品企業も心血を注ぐ分野だ。

前日、新世界(シンセゲ)フードは代案肉ブランド「ベターミート」を使用するイタリアレストラン「ベキアエヌーヴォ(Vecchiaenuovo)」を組み合わせた「ザ・ベターベキアエヌーヴォ」をオープンした。従来のベキアエヌーヴォの人気メニューパスタ・パニーニ(Panini)・サラダなどをはじめ、肉類の代わりにベターミートを使用したメニューなど約20種類のウエスタンスタイルメニューを提供する。

なお新世界フードは「代案と代替は異なる概念」として自社製品を「代替肉」ではなく「代案肉」と命名している。

プルムワン(Pulmuone)は動物性代替食品ブランド「植物性地球献立」を運営している。パティ・ソーセージ中心の米国式代替肉製品とは異なり、韓国人が好きな炭火の香りをつけた「炭火直火プルコギ」を中心に植物性ランチョンミートを発売した。

プルムワンは食品事業全体の売り上げで持続可能食品が占める割合を2022年の52%から2025年には62%まで増やすという。

ロッテ製菓も2019年4月、肉を使わずに肉特有の食感と風味を楽しめる植物性代替肉類ブランド「ゼロミート」を発売した。現在、▽ゼロミートベジナゲット▽ゼロミートベジカツ▽ゼロミートベジハンバーグオリジナル▽ゼロミートベジハンバーグマッシュドポテトの4種を販売している。

(c)news1

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