韓国「配達の民族」が近いうちのメンバーシップ導入を予告し、配達業界は「無料配達戦争」1カ月でメンバーシップサービス競争に転換した。業界では、「配達の民族」がこれ以上、全面的な無料配達サービスを提供できなくなったとの見方が根強い。また、メンバーシップサービス競争では、多様な付加価値サービスを提供するクーパンイーツが優位に立つという観測もある。
「配達の民族」が導入を計画しているのは、メンバーシップ制の「配達の民族クラブ」。会員にには、安い配達料で届けるお得配達、配達先に迅速に届ける一軒配達割引、Bマート割引などの特典を提供するものと見られる。
導入が始まればクーパンイーツの「ワウメンバーシップ」、ヨギヨの「ヨギパスX」に続き、配達アプリ3社が全て無料配達のためのメンバーシップ制を施行することになる。
ただ、「配達の民族」が今のように全面的な配達費用を負担し続けることは困難だった。
配達の種類は、プラットフォーム直営の配達▽委託運営する配達――に分かれる。クーパンイーツは全て直営の配達で、ヨギヨも直営の配達「ヨギ配達」がある。それぞれワウメンバーシップ会員とヨギパスX会員の無料配達サービスを実施している。
クーパンイーツとヨギヨが、直営配達システムを適切に活用し、無料配達にかかるコストを最小限に抑えているのに対し、「配達の民族」は委託運営配達を含む全体の配達件数に対して無料配達をサポートした。このためコストが膨らんだわけだ。今回のメンバーシップ制導入は、クーパンイーツとヨギヨのように無料配達サポートにかかるコストを減らすための苦肉の策と言える。
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