2024 年 5月 18日 (土)
ホームライフスタイルファッション金建希氏、NATOで着た服こう変わった…「ファッション=メッセージ」

金建希氏、NATOで着た服こう変わった…「ファッション=メッセージ」

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韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の北大西洋条約機構(NATO)首脳会談に同行した妻のキム・ゴニ(金建希)氏が「ファッションメッセージ」で国民の目をひきつけた。

キム氏は3泊5日間、スペイン・マドリードで晩餐会、懇談会、各種現場訪問を通じて海外のファーストレディーたちと友情を築いた。特に、キム氏の衣装は細部に至るまで関心を集めた。

◇着る服ごとに話題…「国柄でありながらメッセージ」

キム氏は▽28日=スペイン国王招請晩餐会と韓国文化院▽29日=ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソ宮殿、ガラス工場、ソフィア王妃芸術センター、アップサイクルリサイクル業者、在米韓国人懇談会▽30日=韓国人商店街――などを訪れた。韓国やスペインでの空港出発の様子を合わせれば、10余りの場面で国民の目に触れた。

①出国およびマドリード到着

空軍1号機(大統領専用機)に搭乗する場面(大統領室写真記者団)©news1

②韓国文化院

マドリードのスペイン韓国文化院を訪問(大統領室写真記者団)©news1

③スペイン国王の夕食会

スペイン国王フェリペ6世夫妻主催の晩餐会(NATO首脳会議事務局映像キャプチャー)©news1

バイデン米大統領の妻ジル氏と記念撮影(大統領室提供)©news1

こうした多様なスケジュールであらわれるファーストレディーのファッションにはメッセージが盛り込まれる。パク・チウォン(朴智元)前国家情報院長は1日、YTNの番組で、キム氏について「服だけでも90点」「言行も良かった」と評価。一方、ユン大統領のNATO外交には「80点」をつけた。

パク氏は先月30日、CBSの番組でも「ファーストレディのファッションは国柄であり、その国を象徴するメッセージであり、政治」と指摘、「キム・ゴニ氏が他のファーストレディと一緒に撮った写真もすべて良かった」と話した。

パク氏はケネディ元米大統領の妻ジャクリーン氏にも言及した。

「ジャクリーン氏はケネディ大統領に同行しパリに行った。フランス人が(ジャクリーン氏を見て)『米国人はジーンズを履いているかと思ったら、あんなに優雅なファッションもあるんだ』と言い、ケネディ大統領が『私はジャクリーンに随行してフランスに来た』と話した。それぐらい素晴らしかった」

④ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソ宮殿

レティシア王妃ら各国配偶者らと宮殿敷地を歩く(スペイン王室Twitter)©news1

⑤スペイン王立ガラス工場

各国配偶者らと王立ガラス工場見学(スペイン王室Twitter)©news1

⑥ソフィア王妃芸術センター

ピカソの「ゲルニカ」前で記念撮影に立って記念撮影を行っている。(スペイン王室Twitter)©news1

◇ホワイト→グリーン・イエロー・ブルー「変化」はっきり

キム氏のファッションは、海外より国内に送るシグナルの方が大きかった。

出国時点(6月27日)から翌日(28日)の晩餐会、29日のファーストレディの外部訪問までは「純白」で一貫した。28日に駐スペイン韓国大使館の韓国文化院訪問の時は違ったが「モノトーン」を維持している。

29日のアップサイクル会社訪問(グレーのジャケットに白いズボン)の時はより自然になり、同日午後のスペイン在住韓国人との懇談会では、濃い緑色のドレスで視線を集めた。

⑦アップサイクル売り場

アップサイクリング衣類売場を訪問する様子(大統領室写真記者団)©news1

⑧同胞晩餐懇談会

マドリードのホテルで開かれた同胞晩餐懇談会に出席(大統領室写真記者団)©news1

◇「空港ファッション」は破格

帰国前の30日、韓国人商店を訪れた時は、黄色いブラウスや青いスカートで再び変化を与えた。黄色―青の組み合わせがウクライナ国旗の色と同じだとの指摘もなされた。

ピークはマドリードを離れる空港で見られた。キム氏は青色のワンピースに同じ色のクロップドケープ(短いマント)スタイルのジャケット姿だった。韓国大統領配偶者の「空港ファッション」にしては破格的だ。

キム氏はこのように少しずつ違う服を着ても、左胸の上にはユン大統領と同じ太極旗バッジを常につけていた。外交舞台で多くの大統領と随行員が国家の自負心を示すように太極旗バッジをつける。

ファッションやブランドマーケティングでは、TPO(時間/場所/状況)に合う服を着るとよく言われる。美術展示と企画側の経歴があるキム氏はTPOをよくわかっているようだ。

⑨韓国人商店訪問

マドリードの韓国食料品店を訪問(大統領室写真記者団)©news1

⑩マドリード空港

空軍1号機に移動(大統領室写真記者団)©news1

パク・ジウォン氏も「トランプ氏の妻メラニア氏がトランプ氏の大統領就任式の時、米国の代表的ブランド、ラルフローレンを着た。トランプ氏が標榜したアメリカファーストを示すもの」と主張した。メラニア氏はモデル出身だ。

パク氏は「キム氏の側につくのか」という指摘を意識したように、ムン・ジェイン(文在寅)前大統領の妻キム・ジョンス(金正淑)氏にも言及した。

「キム・ジョンスク氏の海外訪問の際、マスコミが『なぜ服を何度も着替えるのか』と何度も指摘した。それは本当に良くない。ファーストレディーのファッションはそういうものだ」と指摘した。

空軍1号機に移動(大統領室写真記者団)©news1

◇「感覚があるけどアドバイスが必要」

ただ、これを「ファッション外交」として過度に意味を与えるのは無理だという。2国間会談なら大統領配偶者の服も相手国に印象づけることができるが、今回のNATOには多くの国の首脳や配偶者が一度に集まった。外交の主役はあくまでもユン大統領だ。

結局、キム氏のファッションは意図せずとも、対外よりは国内に多様なメッセージを与えたようだ。

ヒューマンアンドデータのイ・ウンヨン所長は「歴代の大統領配偶者に比べればカラー、ポイントをよく取る。若い感覚があるようだ。ただし、衣装がTPOに合っていない場合もある。専門家の助言を受けた方がいい」と話した。

©MONEYTODAY

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