
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が2019年、当時の韓国国会議員11人に対して違法な政治資金を「分割献金」方式で提供していた疑いがあるとして、警察は教団のハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁らを政治資金法違反の疑いで検察に送致した。一方で、政治資金を受け取った議員側の立件は見送られた。
また、教団内部の「TM(True Mother=真のお母様)報告書」と呼ばれる文書には、当時の与野党議員らの名前が多数記載されており、教団との接点が複数確認された。報告書では議員が教団幹部と会談したり、教団主催の行事に出席した様子が記されている。
報告書に登場したのは、「共に民主党」所属だったイム・ジョンソン元議員や、「未来統合党」(現・国民の力)のキム・ギュファン元議員をはじめ、シム・ジェグォン元議員、チョン・ヤンソク元議員、イ・チャンヨル元議員ら。いずれも当時、外交や教育関連の委員会などで要職を務めていた。
報告書によると、2017年11月にはシム・ジェグォン議員が外交通商委員会委員長として、教団系列の大学生による討論会に出席し、祝辞を述べたとされている。また、2017年12月には議会で開催された「日韓トンネル」関連のシンポジウムにおいて、教団側がイム・ジョンソン氏やイ・チャンヨル氏に顧問就任の感謝状を授与する式典を提案していた。
また、2019年1月の報告では、シム・ジェグォン氏とチョン・ヤンソク氏に加え、当時のカン・ギョンファ(康京和)外相(現・駐米大使)との面会を教団が計画していたことも記録されている。
報告書では計29回にわたりキム・ギュファン元議員の名前が言及されているが、本人を含む関係議員らは金品の授受を全面的に否定しており、文書自体の信ぴょう性にも疑義を呈している。
警察は昨年12月、政治資金法違反容疑でハン総裁や元世界本部長のユン・ヨンホ氏らをソウル中央地検に送致。検察はハン総裁らについては補充捜査を要請している。
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