障害を抱える男女の見合いをめぐる葛藤が最近、韓国のオンラインコミュニティ―に投稿され、話題になっている。
投稿したのは韓国の女性。夫には30代半ばの弟がいて、条件の良い公企業に勤めている。ただ、高校時代に交通事故に遭って下半身が不自由になり、電動車椅子を利用している。それでも熱心にリハビリに取り組んで、現在は一人暮らし。家事も運動も含め、日常生活を問題なく送っているという。
問題はここからだ。
その弟の母親、つまり投稿した女性の義母が、女性に対し、その弟を結婚させたいので、「見合い相手を探せ」と何度も催促するのだ。義母は「相手探しの段階では障害に触れず、公企業に勤めていることだけ強調するように」と求めたという。女性は「障害があることを話すべきだ」と考え、知り合い9人にそのことを伝えたうえ「見合い相手を探してほしい」と求めた。だが、いずれも「難しいと思う」という返事だった。
女性がこの件で困っていると、実母がある女性の連絡先を教えてくれた。実母の友人の娘で、工場の生産部門で働いていて、自閉症を抱えているという。女性は義弟と引き合わせた。
すると、今度は義母が激怒し、実母と激しい口論になった。
義母は「どれだけ障害があっても自立している息子を自閉症の人と結びつけることに意味があるのか」と涙ながらに非難する。すると、実母は「障害者同士の交際に何の問題があるのか」と反論する――。
母親ふたりの対立が続くなか、女性と夫は板挟みになって、解決策を模索している。
(c)news1