
秋夕(チュソク)の“黄金連休”を前に、韓国の主要ホテル・リゾートが軒並み「満室行進」を続けている。中には前年同期比で売り上げが2倍以上伸び、繁忙期を上回る特需を享受している施設もある。
今年は10月3日から9日までの長期連休に加え、中国の国慶節と重なり、内需と海外観光客需要が同時に集中したことが好調の要因と分析されている。
ホテル業界によると、この期間の全国主要ホテル・リゾートの予約率は平均90%を上回り、多くの施設がすでに全室完売。売り上げも前年同期間比で大きく増加した。
ソウル市内のホテルはビジネス需要と休暇旅行客が重なり、顕著な成長を見せた。
中区の「ザ・プラザホテルソウル」は予約率85%、売り上げは前年同期比38.2%増。北漢山ふもとの「アント」は予約率94%、客単価(ADR)は通常より45%高く、プレミアム需要が集中した。
地方リゾートも事実上「フルブッキング」状態だ。ハンファリゾートは雪岳(ソラク)・巨済(コジェ)・海雲台(ヘウンデ)・山井湖(サンジョンホス)・大川(テチョン)などほぼ全ての拠点が満室、売り上げは前年同期比73.1%増。ソノインターナショナル系列も投宿率が平時より25〜30%上昇。ケンジントンホテル&リゾートは全国平均予約率95%を突破、特に忠州リゾートは前年同期比124%急増した。
済州島は内外観光客が一斉に流入し、特需効果が顕著だ。ケンジントン済州系列は平均予約率95%、売り上げは前年比20%増。済州ドリームタワー複合リゾートは連休期間、1日あたり最大1500室が予約され“実質満室”に。昨年秋夕(1000室)から大幅増で、中国国慶節需要の寄与が大きかったという。
済州ドリームタワー側は「中国人観光客を意識し、ウィーチャットペイ利用顧客にレストラン・スパ最大22%割引の国慶節プロモーションを実施している」と説明した。
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