2024 年 5月 18日 (土)
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温室効果ガスを減らさなければ……韓国で5月も9月も最高気温27度前後

ソウル市庁近くの世宗大路でデモをする環境団体のメンバーら(共同取材)(c)news1

韓国の温室効果ガス排出が現在のまま続いた場合――21世紀末には晩春の5月から初秋の9月まで昼の最高気温が27度前後まで上がる見通しであることが、気象庁の研究でわかった。高濃度オゾンが発生する可能性のある日も、最大34日増えるという。

気象庁の分析によると、「高炭素シナリオ」(現在のような温室効果ガスの排出傾向が将来も続くと仮定する)では、2081~2100年の5~9月の最高気温は現在(1995~2014年)の23.1度(±2.0度)より3.8度上昇し、26.9度になる。

「低炭素シナリオ」(大気の質が改善され、各国の温室効果ガス削減努力が成果を上げることを考慮したもの)では、同期間の気温上昇は1.8度(±0.5度)にとどまり、最高気温は平均24.9度になると予想した。

また、高炭素シナリオの場合、日射量の増加により高濃度オゾンが発生する可能性のある気象条件日が34.2日増えるとした。現在の高濃度オゾン発生可能性日は53.3日。1年のうち約3カ月である87.5日間も高炭素状況が続くことになる。

この場合、韓国のオゾン平均濃度は4%増加するという。一方、低炭素シナリオでは平均濃度が現在より41%減少する。

気象庁は「オゾン濃度は増加する傾向にあるが、大気の質の改善や温室効果ガスの削減を通じてオゾン濃度を減少させることができる」としている。

(c)news1

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