米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)は7日、北朝鮮とロシアの貿易金額が昨年、2020年対比99.9%減少したと報道した。
RFAは、ロシア連邦関税庁の資料を引用して、昨年、露朝間の輸出入額が米ドルで前年の4274万ドルに比べて99.9%減少し、北朝鮮の対露輸入は全くなかったと伝えた。2020年、北朝鮮はロシアから穀物と燃料およびエネルギー、医療品など4203万ドルを輸入していた。
昨年は北朝鮮がロシアに香料、化粧品、ゴム製品、ボイラー機械類、プラスチック製品などを4万569ドル分を輸出した。
釜山(プサン)外国語大学のイ・シンウク教授は「露朝間の貿易が大幅に減少したのは、新型コロナウイルス感染による北朝鮮国境封鎖と北朝鮮の外貨保有高の枯渇のためだ」と分析。「ロシアのウクライナ侵攻で新冷戦が始まり、過去の共産圏でのCOMECON(経済相互援助会議)のような経済同盟体が中露朝間に形成され、北朝鮮に有利な状況が作られる可能性もある」と見通した。
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