
旧日本軍の元従軍慰安婦、イ・オクソン(李玉善)さん(97)が5月11日、韓国京畿道城南市内の療養病院で死去した。これにより、韓国政府に登録されている元慰安婦の生存者はわずか6人となった。
女性家族省のシン・ヨンスク次官は11日、報道資料で「イ・オクソンさんは慰安婦生活の後遺症による病に長く苦しみながらも、被害の実態を世に伝えるため積極的に証言活動を続けてこられた」と哀悼の意を表した。
政府によれば、これまでに登録された元慰安婦は計240人で、そのうち234人がすでに亡くなっている。
シン次官は「政府は残された被害者の方々が安らかな晩年を過ごせるよう丁寧に支援し、名誉と尊厳の回復に向けて継続して努力していく」と強調した。
イ・オクソンさんは釜山出身で、若くして日本軍に連行され慰安所に送られた。2016年には慰安婦被害を描いた映画の製作陣と共に米国を訪れ、現地で被害の実態を証言した経験もある。
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