韓国で8月の1カ月間、日本や台湾、マカオからの旅行者にノービザ入国が認められ、韓国観光の正常化の契機になるか関心が集まっている。一時的ではあるが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本などからのノービザ入国は初めてであるためだ。
今回の入国許可は、新型コロナにより低迷している観光業界の回復と、10日から開催する「ソウルフェスタ2022」の興行のためだ。ソウル市は3日、文化体育観光省、法務省、外務省、疾病管理庁と関係会議を開き、4日からのノービザ入国受け入れを発表。韓国観光公社は、韓国広報サイト「ビジットコリア(Visit Korea)」とSNSなどを通じた一時的なノービザ制度の広報活動を準備し始めた。
◇増える日韓路線…日本の個別旅行客はどれくらい来るか
業界では、今回のノービザの施行で日本からの個別観光客の増加への期待が高まっている。最近、日本での韓国旅行需要が急激に増加しているうえに、日本と韓国の首都空港をつなぐ「金浦~羽田」路線の運航回数が大幅に増えたためだ。
今年6月に訪韓した日本人観光客数は5855人で、前年同月(875人)に比べ569.1%増。韓国観光ビザ発給再開と発給所要期間短縮などによる結果だ。韓国が観光ビザ発給再開した6月以降、東京の韓国大使館領事部の前にはビザ申請のための長い列が続いた。
韓国観光公社は「観光業界にとってチャンスであることは間違いない。何とか最大限の成果を上げられるようにする」と話している。
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