2024 年 5月 21日 (火)
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新仮想経済が浮上でYouTuberに劣らない「メタバーサー」全盛期到来(上)

  現場ルポ  

ナイキがメタバース企業とコラボしてつくった「ナイキランド」©MONEY TODAY

韓国の仮想アパレルデザイナー、「レンジ」さん。活動の場は、ネイバーの孫会社「ネイバーZ」が運営する「ZEPETO(ゼペット)」だ。メタバースでアバターが着る服をデザインし、販売する。昨年3月だけで、収益は約1500万ウォンに上る。「レンジ」さんらデザイナーだけではない。顧客が好む仮想空間を設計、制作する「メタバース建築家」も将来的には有望な“仮想”職業の一つに挙げられる。

ユーチューブ(YouTube)がユーチューバー(YouTuber)という新たな職業を生み出し、個人に多くのチャンスを提供した。次はメタバース(Metaverse)が「メタバーサー(Metaverser)」という仕事を生み出し、活動の幅が広がると想定されている。

メタバースは、ゲームやSNSなどのサービスフラットフォームと結合して急速に広まる。メタバースのユーザーらは、衣装やカバンなど、所定の知的財産権(IP)に基づいてアイテムを購入し、アバターに着せたり、これと似た現実の商品を購入したりする。

例えば、ナイキはメタバースプラットフォーム「フォートナイト(FORTNITE)」と協力して、アバターのシューズアイテムを発売する。LG電子はゲームのメタバースプラットフォーム「どうぶつの森」に「オーレッド(OLED)TV」を紹介する「オーレッド島」を整えた。

このように仮想と現実が融合したメタバースを通じて、ひとりで創業する企業が増える。大企業は自社IPを最大限活用し、新たな顧客を発掘しようとする。こうした試みが相次いでいることから、メタバース関連の専門的な人材を確保する必要性が高まっている。

この見通しのなか、体系的に「メタバースクリエイター」を養成するプログラムが浮上している。その中長期教育計画が、韓国科学技術情報研究院(KISTI)が最近発刊した「メタバース時代のトレンドと今後の発展課題」と題する報告書で提案されている。

©MONEY TODAY

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