韓国で生まれた疑似宗教団体「トルナラ」とパク・ミョンホ教主の実態について、OTTストリーミング・プラットフォーム「ウェーブ(Wavve)」のドキュメンタリー「悪人取材記」が暴露した。
「トルナラ」は2009年、パク・ミョンホ教主による信徒への性搾取など荒唐無稽な教義の一端が明かされ、世論の猛烈な非難を浴びたことがある。捜査の手が及ぶとの情報もあり、2012年、ブラジルに団体移住して集団農場を営んでいる。そして昨年、子ども5人が死亡した事件で再びメディアの注目を集めることになった。
70代のパク・ミョンホ教主は、自らを神だとして信徒たちに無条件の服従を強い、非難する人々を「悪魔」と見立てて呪いをかけたり、戦争を宣言したりする。
その実態はパク・ミョンホ教主と数回にわたって性関係を持ったという女性によって明らかになった。トルナラの賛美歌には「あなた、愛してます。永遠に王の子を産んであげます」や「旦那様、あなた様、郎君様、本当に最高」などの表現がある。「旦那様」「あなた様」「郎君様」はパク・ミョンホ教主の呼称だ。
パク・ミョンホ教主はこうした異常ともいえる行為を数十年にわたって続けてきたとされる。
ある宗教専門の弁護士は「性関係を通じてあたかも洗礼を与えているかのようだ。現在の教義と状況では勢力を拡大できないとみて本拠地をブラジルに移しただろう」と話している。
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