SDGs~韓国の取り組み
韓国京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)に住むAさんは、2年以上、「プロギング」の集いに参加している。毎週土曜日に10人ほどが集まってゴミを拾う。「拾っても拾ってもきりがない。誰かが拾う姿を見ながら、明日はゴミを一つでも捨てないでほしい、という思いで参加している」。Aさんはこんな感想を持つ。
プロギングは当初、2030世代(20~30代)の間で流行語のように使われていた。それが新型コロナウイルス感染を経て、世代間を通した趣味活動として定着した。最近のソーシャルディスタンスと「巣ごもり」現象によって増えた配送や包装ゴミを体感し、環境についての社会的関心が大きくなった影響という分析もある。
環境省資源循環情報システムによると、生活廃棄物のうち、分別して出された廃合成樹脂類(プラスチック)が2020年は251万トンだった。これは新型コロナ以前の2019年131万トンに比べ、2倍近く増えた。
社内のプロギング活動に参加している会社員のBさんは「昼食の配達、コーヒーテイクアウトは新型コロナで定着した習慣だ。コロナが3年間続いたため、便利さにかまけて環境問題を忘れていた。小さな行動でも着実に実践してみれば地球を蘇えさせることができるのではないか」と参加の動機を語っている。
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