2024 年 12月 21日 (土)
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意味・ニュアンスで遜色なし…韓国で普及する「AI翻訳」 (上)

小説「グレート・ギャツビー」(写真=文学トンネ)(c)MONEYTODAY

(1)今より幼くて敏感だった時代、父親が言った忠告の言葉をまだ覚えている。「誰かを批判したい時は、この点を覚えておいた方がいいだろう。世の中のすべての人が、あなたのように有利な立場に立っているわけではない、ということを」

(2)私がもっと幼くて弱い時代に、父はそれ以来私が心の中にとどめているいくつかの助言をしてくれた。彼は私に「あなたが誰かを非難したくなるたびに、この世のすべての人々があなたが持っていた利点を持っていなかったことを覚えておいてください」と話した。

フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」の最初の文章をAIと韓国の小説家がそれぞれ翻訳した。AIが書いた文章はどちらかわかるだろうか。

前者は小説家のキム・ヨンハ、後者はネイバーの「パパゴ」の作品だ。

ロングセラー小説家らしくキム・ヨンハの文章がはるかに滑らかだ。だが、パパゴの翻訳も、意味とニュアンスを伝える点では遜色がない。「文章の味わい」を生かさなければならない文学翻訳でも、AIの可能性が大きくなっている。

◇校閲や表紙デザインも

機械翻訳の品質が高まり、韓国でもAI翻訳サービスの利用率が急増している。今年1月、ネイバー・パパゴ韓英翻訳機能の利用者は前年同期比で20%増加した。海外旅行の再開やAR(拡張現実)翻訳など新機能の発売で需要が伸びた。韓国語より英語が上手なAIチャットボット「チャットGPT」を利用するためにパパゴを訪れる人も増えた。

最近、韓国語初心者の日本人が、パパゴの助けで韓国文学翻訳賞ウェブトゥーン部門新人賞を受賞した。

22日に出版されたスノーフォックスブックスの「人生の目的を探す45の方法」は、チャットGPTが書いた原文をパパゴが韓国語に翻訳した本だ。校閲や本の表紙デザインまでAIが引き受けた。AI翻訳品質がどれほど改善されたかを端的に示す事例といえる。

(c)MONEYTODAY

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